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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第十三火曜日(偶数年)

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「主よ、助けてください。おぼれそうです」。

マタイ8:25
集会祈願

???? 第一朗読 (アモス3:1-8、4:11-12)

アモスの預言

イスラエルの人々よ
主がお前たちに告げられた言葉を聞け。
――わたしがエジプトの地から導き上った
全部族に対して――
2地上の全部族の中からわたしが選んだのは
お前たちだけだ。
それゆえ、わたしはお前たちを
すべての罪のゆえに罰する。

3打ち合わせもしないのに
二人の者が共に行くだろうか。
4獲物もないのに
獅子が森の中でほえるだろうか。
獲物を捕らえもせずに
若獅子が穴の中から声をとどろかすだろうか。
5餌が仕掛けられてもいないのに
鳥が地上に降りて来るだろうか。
獲物もかからないのに
罠が地面から跳ね上がるだろうか。
6町で角笛が吹き鳴らされたなら
人々はおののかないだろうか。
町に災いが起こったなら
それは主がなされたことではないか。
7まことに、主なる神はその定められたことを
僕なる預言者に示さずには
何事もなされない。
8獅子がほえる
誰が恐れずにいられよう。
主なる神が語られる
誰が預言せずにいられようか。

11かつて、神がソドムとゴモラを覆したように
わたしはお前たちを覆した。
お前たちは炎の中から取り出された
燃えさしのようになった。
しかし、お前たちはわたしに帰らなかったと
主は言われる。
12それゆえ、イスラエルよ
わたしはお前にこのようにする。
わたしがこのことを行うゆえに
イスラエルよ
お前は自分の神と出会う備えをせよ。

???? 答唱詩編 詩編85 典81②③

アレルヤ唱 典

???? 福音朗読 (マタイ8:23-27)

マタイによる福音

〔その時、〕イエスが舟に乗り込まれると、弟子たちも従った。 24そのとき、湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになった。イエスは眠っておられた。 25弟子たちは近寄って起こし、「主よ、助けてください。おぼれそうです」と言った。 26イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。信仰の薄い者たちよ。」そして、起き上がって風と湖とをお叱りになると、すっかり凪になった。 27人々は驚いて、「いったい、この方はどういう方なのだろう。風や湖さえも従うではないか」と言った。

奉納祈願

拝領祈願

???? 分かち合い

 私たちは、順調な時には、神が共にいてくださるという事実を、感謝をもって認めます。しかし、危急存亡の時には慌てふためきます。神がおられるという事実が何の意味もないように思い込んでしまうかもしれません。神が沈黙されている、主は眠っておられるように思えるからです。

 人生には必ず嵐があります。その嵐は私たちの存在基盤を揺り動かします。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で職を失う人はこれからの経済生活をどうしたら良いか戸惑うばかりです。毎日多くの感染者が発表され、世界ではコロナ死者が50万人超えたと確認され、恐怖に震える思いもあります。愛する人が亡くなって悲嘆に暮れ、あるいは離婚を余儀なくされて孤独に追い込まれる人もいます。誰かに起きている出来事が自分に起こる時、私たちは絶望の淵に追い込まれます。

 いくら祈っても新しい生活は与えられず、いくら祈っても病の癒しはない、いくら祈っても困難な状況が解放されていません。私たちは救いを求めて叫びます。しかし、目に見える助けがすぐに来ない時、私たちは信仰を保てるのか、叫んでも応答がない神に自己を委ね続けることが出来るのか。そのことが今日、問われています。

 神は私たちの祈りに対してすぐ答えてくださらないかもしれません。しかし、神は私たちの状態をよくご存じです。神は私たちと共にいて、一緒に苦しんでくださいます。私たちは苦難を通して、自分の真実の姿を示され、自分に頼る事が出来ない事を知らされ、神を求め始めます。その時始めて、神は応えて下さいます。病気、苦難、天災、その他全ての不幸には意味があります。神はそれぞれの苦難を通して、私たちを導かれます。「神は苦しむ者をその苦しみによって救い、彼らの耳を逆境によって開かれる」(ヨブ記36:15)というみ言葉があります。嵐もまた神からの祝福なのです。

 私たちは一人ではありません。私たちが主に従っているなら、私たちは主と同じボートに載っています。そして主は私たちを導いて下さる方として、すべてのことの上に御手を置いて導いてくださいます。私たちが経験するすべての嵐において、神がともにいてくださることを信じて、導いていただく歩みへ進みたいと思います。こうして一つ一つの試練をくぐり抜け、大切な学びをさせていただき、それを乗り越えて、成長と祝福を得るために、今神への信頼、神の導きを願い求めましょう。

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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