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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第八火曜日(5/30)

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わたしのためまた福音のために、

マルコ10:29
集会祈願

🌸 第一朗読 (シラ35.1-12)

 1[1]律法を守ることは、多くの供え物に匹敵し、[2] 掟に心を留めることは、和解の献げ物に、2他人の親切に報いることは、穀物の献げ物に、[4] 施しをすることは、感謝の献げ物に匹敵する。3[5]主に喜ばれるには、悪事に手を染めず、贖いを受けるには、不義に手を染めないことだ。4[6]献げ物を携えずに、主の御前に出てはならない。[7]これらすべては掟が命じていることだから。5[8]正しい人の供え物は、祭壇に脂肪を滴らせ、その香ばしい香りはいと高き方の御前に昇る。6[9] 正しい人のいけにえは、主に受け入れられ、記念の供え物は、忘れ去られることはない。7[10]あふれる心で主を賛美し、お前の労働の初穂を出し惜しみしてはならない。8[11]どのような献げ物も、喜びにあふれた顔で供え、喜んで十分の一を奉納せよ。9[12] いと高き方から、豊かに受けたのだから、あふれる心で、できるかぎりのものを献げよ。

🌸 答唱詩編 詩編50 典171 ①②

アレルヤ唱 典271 ⑫

🌸 福音朗読 (マルコ10.28-31)

マルコによる福音
 28〔そのとき、〕ペトロがイエスに、「このとおり、わたしたちは何もかも捨ててあなたに従って参りました」と言いだした。 29イエスは言われた。「はっきり言っておく。わたしのためまた福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、 30今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。 31しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 復活節が終わり、年間の季節に入りました。福音は、マルコ10章から続けて読まれます。今日の箇所では、ペトロが弟子を代表して、いきなり「このとおり、わたしたちは何もかも捨ててあなたに従って参りました」と大見えを切ります。実は、その直前に、「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか」、「金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい」というイエスの言葉がありました。
 「永遠の命を受け継ぐには何をすればよいですか」という問いを巡ってのやりとりを受けての話です。イエスは、「持っている物を売り払い、貧しい人に施しなさい。そうすれば、天に宝を積むことになる」と、イエスから言われた男は、たくさんの財産を持っていたので、気を落とし、悲しみながら立ち去ったと、あります。
 イエスの教えの大事なポイントの一つは、貧しくなる、財産を捨てる、小さくなる、ということです。旧約聖書の中では、豊かになる、長寿にめぐまれ、子どもたちに囲まれて生きることは神の祝福と考えられていました。人間だれでも、そう思うかもしれません。しかし、そこに落とし穴があることを、旧約の預言者や申命記、ヨブ記の作者は気づいていました。約束の地に入って、豊かになり、周囲の国に負けないように、王制をしき軍事力を高め、繁栄を謳歌したイスラエルが滅亡したことがイエスの教えの背景にあるかもしれません。真の幸せ、神が約束される永遠の命を得るために、逆説的な真理を生きること、それをイエスは言葉だけでなく、自らの生き方によって教えられたのではないでしょうか。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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