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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第二十木曜日(8/19)

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招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。

マタイ22:14
集会祈願

🌸 第一朗読 (士師記11.29-39a)

 29主の霊がエフタに臨んだ。彼はギレアドとマナセを通り、更にギレアドのミツパを通り、ギレアドのミツパからアンモン人に向かって兵を進めた。 30エフタは主に誓いを立てて言った。「もしあなたがアンモン人をわたしの手に渡してくださるなら、 31わたしがアンモンとの戦いから無事に帰るとき、わたしの家の戸口からわたしを迎えに出て来る者を主のものといたします。わたしはその者を、焼き尽くす献げ物といたします。」 32こうしてエフタは進んで行き、アンモン人と戦った。主は彼らをエフタの手にお渡しになった。 33彼はアロエルからミニトに至るまでの二十の町とアベル・ケラミムに至るまでのアンモン人を徹底的に撃ったので、アンモン人はイスラエルの人々に屈服した。
 34エフタがミツパにある自分の家に帰ったとき、自分の娘が鼓を打ち鳴らし、踊りながら迎えに出て来た。彼女は一人娘で、彼にはほかに息子も娘もいなかった。 35彼はその娘を見ると、衣を引き裂いて言った。「ああ、わたしの娘よ。お前がわたしを打ちのめし、お前がわたしを苦しめる者になるとは。わたしは主の御前で口を開いてしまった。取り返しがつかない。」 36彼女は言った。「父上。あなたは主の御前で口を開かれました。どうか、わたしを、その口でおっしゃったとおりにしてください。主はあなたに、あなたの敵アンモン人に対して復讐させてくださったのですから。」 37彼女は更に言った。「わたしにこうさせていただきたいのです。二か月の間、わたしを自由にしてください。わたしは友達と共に出かけて山々をさまよい、わたしが処女のままであることを泣き悲しみたいのです。」 38彼は「行くがよい」と言って、娘を二か月の間去らせた。彼女は友達と共に出かけ、山々で、処女のままであることを泣き悲しんだ。 39二か月が過ぎ、彼女が父のもとに帰って来ると、エフタは立てた誓いどおりに娘をささげた。

🌸 答唱詩編 詩編40 典54 ②③

アレルヤ唱 典261 ③

🌸 福音朗読 (マタイ22.1-14)

マタイによる福音
 1〔そのとき、イエスは祭司長や民の長老たちに〕たとえを用いて語られた。 2「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。 3王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。 4そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いておいた人々にこう言いなさい。「食事の用意が整いました。牛や肥えた家畜を屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」』 5しかし、人々はそれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、 6また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった。 7そこで、王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払った。 8そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた人々は、ふさわしくなかった。 9だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』 10そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて来たので、婚宴は客でいっぱいになった。 11王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない者が一人いた。 12王は、『友よ、どうして礼服を着ないでここに入って来たのか』と言った。この者が黙っていると、 13王は側近の者たちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇にほうり出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』 14招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 福音は、イエスがエルサレムの神殿でユダヤ人と論争した場面に移ります。これも「天の国のたとえ」の一つです。
 ある王が王子のために婚宴を催します。すると、婚宴に招かれた者たちは、次々に理由をつけて来なかったり、呼びにきた家来をひどい目に合わせて、殺したりします。そこで怒った王は、大通りに出て誰でもよいから連れて来なさい、と言い、宴席はいっぱいになった、とあります。それだけ聞くと、わたしたちは神が独り子を世に遣わされたことをすぐに連想しますが、当時、イエスの話を聞いた「祭司長や民の長老たち」は、それを悟ったのでしょうか。
 マタイは、明らかに、神の救いの計画がユダヤ人の世界から異邦人の世界に移ることを述べようとしています。これは、それまでの教えに凝り固まった人々には考えられないことでした。イエスご自身、使徒たちに、「異邦人の世界にゆくな」と言われ、福音はまず、ユダヤ人に伝えられるべきことを強調されます。異邦人の世界に広がるのは、イエスの死後、復活後のことです。しかし、マタイは、それに、礼服を着てこなかった人が外に放り出された、という話を加えます。それは、異邦人も神の国に入るには、無条件ではなく、ふさわしい生き方が求められることを示唆していると思われます。
 パウロがローマの教会への手紙で書いているように、神の選びを受けたユダヤ人の頑なさによって、福音がより広い異邦人の世界に伝えられたことを思い、恵みそのものである福音を、謙遜な心で受け止め、生きることができるよう祈りましょう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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