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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第二十土曜日(8/26)

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あなたがたはみな兄弟なのだ

マタイ22:8
集会祈願

🌸 第一朗読 (ルツ2.1-3、8-11、4.13-17)

 1さてナオミには、夫エリメレクの一族で、非常に裕福なひとりの親戚があって、その名をボアズといった。 2モアブの女ルツはナオミに言った、「どうぞ、わたしを畑に行かせてください。だれか親切な人が見当るならば、わたしはその方のあとについて落ち穂を拾います」。ナオミが彼女に「娘よ、行きなさい」と言ったので、 3ルツは行って、刈る人たちのあとに従い、畑で落ち穂を拾ったが、彼女ははからずもエリメレクの一族であるボアズの畑の部分にきた。
 8ボアズはルツに言った、「娘よ、お聞きなさい。ほかの畑に穂を拾いに行ってはいけません。またここを去ってはなりません。わたしのところで働く女たちを離れないで、ここにいなさい。 9人々が刈りとっている畑に目をとめて、そのあとについて行きなさい。わたしは若者たちに命じて、あなたのじゃまをしないようにと、言っておいたではありませんか。あなたがかわく時には水がめのところへ行って、若者たちのくんだのを飲みなさい」。 10彼女は地に伏して拝し、彼に言った、「どうしてあなたは、わたしのような外国人を顧みて、親切にしてくださるのですか」。 11ボアズは答えて彼女に言った、「あなたの夫が死んでこのかた、あなたがしゅうとめにつくしたこと、また自分の父母と生れた国を離れて、かつて知らなかった民のところにきたことは皆わたしに聞えました。 
 13こうしてボアズはルツをめとって妻とし、彼女のところにはいった。主は彼女をみごもらせられたので、彼女はひとりの男の子を産んだ。 14そのとき、女たちはナオミに言った、「主はほむべきかな、主はあなたを見捨てずに、きょう、あなたにひとりの近親をお授けになりました。どうぞ、その子の名がイスラエルのうちに高く揚げられますように。 15彼はあなたのいのちを新たにし、あなたの老年を養う者となるでしょう。あなたを愛するあなたの嫁、七人のむすこにもまさる彼女が彼を産んだのですから」。 16そこでナオミはその子をとり、ふところに置いて、養い育てた。 17近所の女たちは「ナオミに男の子が生れた」と言って、彼に名をつけ、その名をオベデと呼んだ。彼はダビデの父であるエッサイの父となった。

🌸 答唱詩編 詩編128 典103 ①②

アレルヤ唱 典270 61

🌸 福音朗読 (マタイ23.1-12)

マタイによる福音

 1そのときイエスは、群衆と弟子たちとに語って言われた、 2「律法学者とパリサイ人とは、モーセの座にすわっている。 3だから、彼らがあなたがたに言うことは、みな守って実行しなさい。しかし、彼らのすることには、ならうな。彼らは言うだけで、実行しないから。 4また、重い荷物をくくって人々の肩にのせるが、それを動かすために、自分では指一本も貸そうとはしない。 5そのすることは、すべて人に見せるためである。すなわち、彼らは経札を幅広くつくり、その衣のふさを大きくし、 6また、宴会の上座、会堂の上席を好み、 7広場であいさつされることや、人々から先生と呼ばれることを好んでいる。 8しかし、あなたがたは先生と呼ばれてはならない。あなたがたの先生は、ただひとりであって、あなたがたはみな兄弟なのだから。 9また、地上のだれをも、父と呼んではならない。あなたがたの父はただひとり、すなわち、天にいます父である。 10また、あなたがたは教師と呼ばれてはならない。あなたがたの教師はただひとり、すなわち、キリストである。 11そこで、あなたがたのうちでいちばん偉い者は、仕える人でなければならない。 12だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 神殿でのイエスの説教。律法学者やファリサイ派を激しく非難する言葉が連願のように続く部分の出だし。山上の説教のように、イエスが様々な状況の中で話されたことを、マタイはここ、23章にまとめている。
 ガリラヤ湖の北岸にあるコラジンという村の会堂跡には、「モーセの座」と言われる重々しい石の座が残されている。かつて、律法学者やファリサイ派の人々はそこに座って、教えていたのだろう。はたして、イエスはそのような「座」から教えたのだろうか。むしろ、人々が生活する街中で、野原で、湖畔で、語られたのではないか。イエスは言われる、「彼らが言うことは、すべて行い、また守りなさい。しかし、彼らの行いは見倣ってはならない」と。彼らの行いは、人に見せるため、よく思われるためであると。
 さらに、「先生」、「父」、「教師」と呼ばれてはならない、あなたがたの教師はキリスト一人だけである、とも言われる。弟子たちに言われた言葉であり、同時に、マタイ福音の著者が教会の信徒に向けて発した言葉だろう。立場の違いを超えて、学ぶこと、倣うことの大切さを教える言葉ではないか。
 そして、最後に「あなたがたのうちでいちばん偉い人は、仕える者になりなさい」とある。「仕える者」(men for others)、聞こえはいいが、どこまで、実態がともなっているだろうか。名誉や評価、報酬のためでなく、人々のために尽くす若者が日本の社会に、また、世界に、一人でも多く誕生することを願う以前に、わたしたちの生き方がそれに近づけるよう祈るべきではないだろうか。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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