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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第二十六水曜日(10/4)

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だが、人の子には枕する所もない。

ルカ9:58

聖フランシスコ -アシジ- 修道者(記)

集会祈願

🌸 第一朗読 (ネヘミヤ2・1-8)

 1アルタクセルクセス王の第二十年、ニサンの月のことであった。王はぶどう酒を前にし、わたしがぶどう酒を取って、王に差し上げていた。わたしは王の前で暗い表情をすることはなかったが、 2王はわたしに尋ねた。「暗い表情をしているが、どうかしたのか。病気ではあるまい。何か心に悩みがあるにちがいない。」わたしは非常に恐縮して、 3王に答えた。「王がとこしえに生き長らえられますように。わたしがどうして暗い表情をせずにおれましょう。先祖の墓のある町が荒廃し、城門は火で焼かれたままなのです。」 4すると王は、「何を望んでいるのか」と言った。わたしは天にいます神に祈って、 5王に答えた。「もしも僕がお心に適い、王にお差し支えがなければ、わたしをユダに、先祖の墓のある町にお遣わしください。町を再建したいのでございます。」 6王は傍らに座っている王妃と共に、「旅にはどれほどの時を要するのか。いつ帰れるのか」と尋ねた。わたしの派遣について王が好意的であったので、どれほどの期間が必要なのかを説明し、 7更に、わたしは王に言った。「もしもお心に適いますなら、わたしがユダに行き着くまで、わたしを通過させるようにと、ユーフラテス西方の長官たちにあてた書状をいただきとうございます。 8また、神殿のある都の城門に梁を置くために、町を取り巻く城壁のためとわたしが入る家のために木材をわたしに与えるように、と王の森林管理者アサフにあてた書状もいただきとうございます。」神の御手がわたしを守ってくださったので、王はわたしの願いをかなえてくれた。

🌸 答唱詩編 詩編 典

アレルヤ唱 典

🌸 福音朗読 (ルカ9・57-62)

ルカによる福音

 57〔そのとき、イエスと弟子たち〕が道を進んで行くと、イエスに対して、「あなたがおいでになる所なら、どこへでも従って参ります」と言う人がいた。 58イエスは言われた。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕する所もない。」 59そして別の人に、「わたしに従いなさい」と言われたが、その人は、「主よ、まず、父を葬りに行かせてください」と言った。 60イエスは言われた。「死んでいる者たちに、自分たちの死者を葬らせなさい。あなたは行って、神の国を言い広めなさい。」 61また、別の人も言った。「主よ、あなたに従います。しかし、まず家族にいとまごいに行かせてください。」 62イエスはその人に、「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」と言われた。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 「弟子の覚悟」と見出しがついている。イエスに従う弟子に求められる姿勢。当時の「師」(ラビ)と呼ばれる人は弟子に律法の解釈を教える。弟子になる人は、師の教えを学び、それを自分のものとして教える。
 しかし、イエスはそれ以上のものを弟子に求める。教えだけでなく、生き方まで。イエスが教え、また、生きられたように生きること。それが、「イエスに従う」ことの意味。
 「人の子には枕する所がない」。ただ、休みなく働く、あるいは、質素な生活に耐えるということではなく、むしろ、人間的なよりどころに信を置かないこと。父を葬る、父母を敬うことは、律法の定め。亡くなれば、当然のこととして、弔いの礼を尽くすのがユダヤ人。しかし、イエスは、それに勝ることとして、「神の国を広める」ことを要求する。「家族にいとまごいをする」。旧約の預言者エリヤはエリシャにそれを認めたが、イエスは、「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」という。
 イエスに従う、イエスの弟子になるとは、そのようなこと、人間全体をもって、イエスに自らを委ねて生きること。
 今日、教会は、トマス西と同志殉教者の記念を行う。殉教者たちは、文字通り、自分たちの自由な意思、決断によって、イエスの弟子としての生き方を証された。そこに何ものにもまさる価値があることを、身をもって示してくださった。はたして、わたしたちの信仰は、どうであろうか。名ばかりの、実践を伴わない信仰になっていないだろうか。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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