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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第二十八火曜日(10/17)

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わたしは福音を恥としない

ローマ1:16
集会祈願

🌸 第一朗読 (ローマ1.16-25)

 16〔皆さん、〕わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。 17福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。
 18不義によって真理の働きを妨げる人間のあらゆる不信心と不義に対して、神は天から怒りを現されます。 19なぜなら、神について知りうる事柄は、彼らにも明らかだからです。神がそれを示されたのです。 20世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れており、これを通して神を知ることができます。従って、彼らには弁解の余地がありません。 21なぜなら、神を知りながら、神としてあがめることも感謝することもせず、かえって、むなしい思いにふけり、心が鈍く暗くなったからです。 22自分では知恵があると吹聴しながら愚かになり、 23滅びることのない神の栄光を、滅び去る人間や鳥や獣や這うものなどに似せた像と取り替えたのです。
 24そこで神は、彼らが心の欲望によって不潔なことをするにまかせられ、そのため、彼らは互いにその体を辱めました。 25神の真理を偽りに替え、造り主の代わりに造られた物を拝んでこれに仕えたのです。造り主こそ、永遠にほめたたえられるべき方です、アーメン。

🌸 答唱詩編 詩編19 典147 ①②

アレルヤ唱 典271 ⑯

🌸 福音朗読 (ルカ11.37-41)

ルカによる福音

 37〔そのとき、イエスは話しておられたが、〕ファリサイ派の人から食事の招待を受けたので、その家に入って食事の席に着かれた。 38ところがその人は、イエスが食事の前にまず身を清められなかったのを見て、不審に思った。 39主は言われた。「実に、あなたたちファリサイ派の人々は、杯や皿の外側はきれいにするが、自分の内側は強欲と悪意に満ちている。 40愚かな者たち、外側を造られた神は、内側もお造りになったではないか。 41ただ、器の中にある物を人に施せ。そうすれば、あなたたちにはすべてのものが清くなる。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 ファリサイ派の人々、さらには、律法の専門家に向けられたイエスの厳しい言葉が語られる。「あなたたちは、杯や皿の外側はきれいにするが、自分の内側は強欲と悪意に満ちている」と。人間の心の中にある思いと、それを表わす言葉が一致しないこと、心にもないことを口走ってしまったり、自分の心の内を上手に表現できずに誤解されたりすることは、だれしもが経験すること。

 人間だけが、内と外を区別することができ、本来の自分とは違う自分を演じたりすることができる。それが、偽り、と言われることも、演技と見なされることもある。実は、「偽善」(hypocrisy)という言葉は、仮面をかぶる、演技をする、という言葉から出たことを思い出そう。

 人間が社会に生きる限り、社会での顔と家庭での顔、公私を区別することとは当然であり、それ自体悪いことではない。信仰が社会的に認められていない時代、信仰を公に表わすことをはばかり、ひそかに信仰を守って潜伏キリシタンとなった人々がいたことも事実である。禁教令のもとで、信仰を守るにはそのような形でしか、信仰を継承することが出来なかった。しかし、そのような状態で、生きることは決して易しいことでも、望ましいことでもない。いつか、人間は、外に表れた形に捉われ、内なるものをないがしろにする弱さをもつ。キリシタン時代の信仰者は、イエスの言葉をどのように受け止めただろうか。自分のうちにあるものを、素直に表わすことのできる社会の実現を、自らのため、今なお、信仰が忌避される社会に生きる兄弟のために祈ろう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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