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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第三十四火曜日(11/28)

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天の神は一つの国を興されます

ダニエル2:44
集会祈願

🌸 第一朗読 (ダニエル2.31-45)

  31〔そのとき、ダニエルはネブガドネツアル王に言った。〕王様、あなたは一つの像を御覧になりました。それは巨大で、異常に輝き、あなたの前に立ち、見るも恐ろしいものでした。 32それは頭が純金、胸と腕が銀、腹と腿が青銅、 33すねが鉄、足は一部が鉄、一部が陶土でできていました。 34見ておられると、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と陶土の足を打ち砕きました。 35鉄も陶土も、青銅も銀も金も共に砕け、夏の打穀場のもみ殻のようになり、風に吹き払われ、跡形もなくなりました。その像を打った石は大きな山となり、全地に広がったのです。 36これが王様の御覧になった夢です。さて、その解釈をいたしましょう。
 37王様、あなたはすべての王の王です。天の神はあなたに、国と権威と威力と威光を授け、 38人間も野の獣も空の鳥も、どこに住んでいようとみなあなたの手にゆだね、このすべてを治めさせられました。すなわち、あなたがその金の頭なのです。 39あなたのあとに他の国が興りますが、これはあなたに劣るもの。その次に興る第三の国は青銅で、全地を支配します。 40第四の国は鉄のように強い。鉄はすべてを打ち砕きますが、あらゆるものを破壊する鉄のように、この国は破壊を重ねます。 41足と足指は一部が陶工の用いる陶土、一部が鉄であるのを御覧になりましたが、そのようにこの国は分裂しています。鉄が柔らかい陶土と混じっているのを御覧になったように、この国には鉄の強さもあります。 42足指は一部が鉄、一部が陶土です。すなわち、この国には強い部分もあれば、もろい部分もあるのです。 43また、鉄が柔らかい陶土と混じり合っているのを御覧になったように、人々は婚姻によって混じり合います。しかし、鉄が陶土と溶け合うことがないように、ひとつになることはありません。 44この王たちの時代に、天の神は一つの国を興されます。この国は永遠に滅びることなく、その主権は他の民の手に渡ることなく、すべての国を打ち滅ぼし、永遠に続きます。 45山から人手によらず切り出された石が、鉄、青銅、陶土、銀、金を打つのを御覧になりましたが、それによって、偉大な神は引き続き起こることを王様にお知らせになったのです。この夢は確かであり、解釈もまちがいございません。」

🌸 答唱詩編 詩編 典49 ③④

アレルヤ唱 典274 ⑦

🌸 福音朗読 (ルカ21.5-11)

ルカによる福音

 5ある人たちが、神殿が見事な石と奉納物で飾られていることを話していると、イエスは言われた。 6「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る。」
 7そこで、彼らはイエスに尋ねた。「先生、では、そのことはいつ起こるのですか。また、そのことが起こるときには、どんな徴があるのですか。」 8イエスは言われた。「惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがそれだ』とか、『時が近づいた』とか言うが、ついて行ってはならない。 9戦争とか暴動のことを聞いても、おびえてはならない。こういうことがまず起こるに決まっているが、世の終わりはすぐには来ないからである。」 10そして更に、言われた。「民は民に、国は国に敵対して立ち上がる。 11そして、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 エルサレムの神殿に詣でた人は、その建物の壮麗さに圧倒されたに違いない。ローマの聖ペトロ大聖堂や、パリのノートルダム聖堂の前に立っても、人は大きな感動を禁じ得ない。その前で、こうした建物が崩壊する日が来る、と言われたら、だれも俄かには信じられないだろう。10年前、高層ビルに囲まれた東京の中心で、東日本大地震を経験した時、50年近くも前に書かれた「日本沈没」という小説のことがとっさに頭に浮かんだ。
 イエスは、実際に、その40年後に起きる神殿崩壊のことを予見しておられたのだろうか。しかし、イエスは、その出来事だけでなく、その先、だれも予告することが出来ない将来、必ず訪れる世の終わりのことを考えておられた。そして、それに先立って起きる、様々なしるしにも言及された。「戦争、暴動、地震、飢饉、疫病、恐ろしい現象や天に現れる著しいしるし」など。
 イエスが生きられた時代から2000年以上が経った現在、人類にとって、戦争、暴動、地震、飢饉、疫病、これらは、決して、昔の話ではなく、人類が、今まさに、直面している地球規模の問題、安直な解決のない課題として、重くのしかかっている。しかし、その一つ一つが、すぐにも訪れる世の終わりでないことも、心に留めなければならない。求められるのは、この時期、いつ訪れるかしれない、その時、主が再びお出でになる時に向かって、どれだけ、ふさわしい心をもって、備えることができるか、ということではないか。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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