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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

四旬節第三水曜日(3/6)

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わたしが来たのは律法や預言者を完成するため

マタイ5:17
集会祈願

🌸 第一朗読 (申命記4.1、5-9)

 1〔モーセは民に言った。〕イスラエルよ。今、わたしが教える掟と法を忠実に行いなさい。そうすればあなたたちは命を得、あなたたちの先祖の神、主が与えられる土地に入って、それを得ることができるであろう。
 5見よ、わたしがわたしの神、主から命じられたとおり、あなたたちに掟と法を教えたのは、あなたたちがこれから入って行って得る土地でそれを行うためである。 6あなたたちはそれを忠実に守りなさい。そうすれば、諸国の民にあなたたちの知恵と良識が示され、彼らがこれらすべての掟を聞くとき、「この大いなる国民は確かに知恵があり、賢明な民である」と言うであろう。 7いつ呼び求めても、近くにおられる我々の神、主のような神を持つ大いなる国民がどこにあるだろうか。 8またわたしが今日あなたたちに授けるこのすべての律法のように、正しい掟と法を持つ大いなる国民がどこにいるだろうか。
 9ただひたすら注意してあなた自身に十分気をつけ、目で見たことを忘れず、生涯心から離すことなく、子や孫たちにも語り伝えなさい。

🌸 答唱詩編 詩編147 典135 ①5

詠唱 典263 ⑫

🌸 福音朗読 (マタイ5.17-19)

マタイによる福音

 17〔そのとき、イエスは弟子たちに言われた。〕「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。 18はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天地が消えうせるまで、律法の文字から一点一画も消え去ることはない。 19だから、これらの最も小さな掟を一つでも破り、そうするようにと人に教える者は、天の国で最も小さい者と呼ばれる。しかし、それを守り、そうするように教える者は、天の国で大いなる者と呼ばれる。 

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 今日の第一朗読に選ばれた『申命記』は、モーセ5書と言われる旧約聖書の土台となる5つの文書の最後に置かれたもので、モーセが約束の地に入る前に、イスラエルの人々に、歩んできた道を振り返り、入ろうとする約束の地でどのように生きるべきかを切々と説く説教の形を取っている。その中心にあるのが、いうまでもなく、「律法」である。しかし、モーセにとって、律法は、単に守らなければ罰を受ける、という厳しい定めではなく、むしろ「命」を得、幸いになるために、神から与えられた恵みであることも忘れてはならない。
 イエスラエルは、この律法を守ることによって、正しいものとされ、命に与るものとなることを信じ、大事に守って来た。後の時代に、この律法がより細かく規定され、それを守らない者に対して厳しい判断をくだすようになり、人々にとって、律法は生活の重荷になってきたことも否定できない。
 イエスが登場するのは、まさに、そのような世界、人々が律法に縛られ、苦しめられていた世界である。イエスが、「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためではなく、完成するためである、」と言われた時、一方で、律法によって示された人々に対する神の意志を尊重する、と同時に、当時、人々が苦しめられ、奴隷化していた律法による拘束から解放する、いわば、深い次元で、律法を全うすることを望んでおられたのである。律法の中心は何か、と問われた時、イエスは、「神への愛」と「隣人への愛」を上げられた。律法が究極において目指している「愛」の心をもって生きること、それこそが、今、わたしたちにも求められていること、そのために必要な恵みを祈ろう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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