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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

受難の月曜日(3/25)

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わたしはいつも一緒にいるわけではない

ヨハネ12:8
集会祈願

🌸 第一朗読 (イザヤ42.1-7)

1見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。
わたしが選び、喜び迎える者を。
彼の上にわたしの霊は置かれ
彼は国々の裁きを導き出す。
2彼は叫ばず、呼ばわらず、声を巷に響かせない。
3傷ついた葦を折ることなく
暗くなってゆく灯心を消すことなく
裁きを導き出して、確かなものとする。
4暗くなることも、傷つき果てることもない
この地に裁きを置くときまでは。
島々は彼の教えを待ち望む。
5主である神はこう言われる。
神は天を創造して、これを広げ
地とそこに生ずるものを繰り広げ
その上に住む人々に息を与え
そこを歩く者に霊を与えられる。
6主であるわたしは、恵みをもってあなたを呼び
あなたの手を取った。
民の契約、諸国の光として
あなたを形づくり、あなたを立てた。
7見ることのできない目を開き
捕らわれ人をその枷から
闇に住む人をその牢獄から救い出すために。

🌸 答唱詩編 詩編27 典73 ①⑥

詠唱 ア523 ②

🌸 福音朗読 (ヨハネ12.1-11)

ヨハネによる福音

 1過越祭の六日前に、イエスはベタニアに行かれた。そこには、イエスが死者の中からよみがえらせたラザロがいた。 2イエスのためにそこで夕食が用意され、マルタは給仕をしていた。ラザロは、イエスと共に食事の席に着いた人々の中にいた。 3そのとき、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ持って来て、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。 4弟子の一人で、後にイエスを裏切るイスカリオテのユダが言った。 5「なぜ、この香油を三百デナリオンで売って、貧しい人々に施さなかったのか。」 6彼がこう言ったのは、貧しい人々のことを心にかけていたからではない。彼は盗人であって、金入れを預かっていながら、その中身をごまかしていたからである。 7イエスは言われた。「この人のするままにさせておきなさい。わたしの葬りの日のために、それを取って置いたのだから。 8貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない。」
 9イエスがそこにおられるのを知って、ユダヤ人の大群衆がやって来た。それはイエスだけが目当てではなく、イエスが死者の中からよみがえらせたラザロを見るためでもあった。 10祭司長たちはラザロをも殺そうと謀った。 11多くのユダヤ人がラザロのことで離れて行って、イエスを信じるようになったからである。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 受難の月曜日、愛する弟子たちとの別れを前に、イエスは親しい弟子、マルタとマリアの家に身を寄せる。ヨハネだけが記す兄弟ラザロの蘇りがあった、その家での一コマ。ラザロの兄弟マリアとイエスの弟子ユダの対照的な行動が描かれる。
 マリアは、イエスの死を知ってか知らずにか、大事にしまっていた高価なナルドの香油をイエスの足に塗り、自分の長い髪でぬぐう。「家は香油の香りでいっぱいになった」とあるから、相当な量の香油が注がれたのだろう。
 ユダは、何ともったいないことをするのか、「なぜ、この香油を300デナリオンで売って、貧しい人に施さなかったのか」と、もっともらしいことを言う。理屈はそうかもしれない。マリアは非常識なことをしていると言われても仕方がない。ユダは理屈だけで考え、物を言うが、そこにいるのが誰で、どのような状況にあるかについて思いが及ばない、結局、愛がない。
 イエスは言う、「貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない」と。マタイ福音書では、イエスは言う、「世界中どこでも、この福音が宣べ伝えられる所では、この人のしたことも記念として語り伝えられるだろう」(マタイ26.13)と。
 イエスを十字架の死に追いやるのも、周到に組みたてられた理屈で、同時に愛の欠如である。はたして、わたしたちは、自分の愛のない行動を、理屈で誤魔化そうとしていないか。福音の言葉を読み黙想する時、どれだけ人となられた神の子への愛の心をもってしているか、反省しなければならない。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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