Generic filters
Exact matches only
Filter by content type
Comments
Attachments

教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第十四金曜日(7/14)

FacebookTwitterEmailLinePrintFriendly

狼の群れに羊を送り込むようなものだ

マタイ10:16
集会祈願

🌸 第一朗読 (創世記46.1-7、28-30)

 1〔その日、〕イスラエルは、一家を挙げて旅立った。そして、ベエル・シェバに着くと、父イサクの神にいけにえをささげた。 2その夜、幻の中で神がイスラエルに、「ヤコブ、ヤコブ」と呼びかけた。彼が、「はい」と答えると、 3神は言われた。
 「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトへ下ることを恐れてはならない。わたしはあなたをそこで大いなる国民にする。 4わたしがあなたと共にエジプトへ下り、わたしがあなたを必ず連れ戻す。ヨセフがあなたのまぶたを閉じてくれるであろう。」
 5ヤコブはベエル・シェバを出発した。イスラエルの息子たちは、ファラオが遣わした馬車に父ヤコブと子供や妻たちを乗せた。 6ヤコブとその子孫は皆、カナン地方で得た家畜や財産を携えてエジプトへ向かった。 7こうしてヤコブは、息子や孫、娘や孫娘など、子孫を皆連れてエジプトへ行った。
 28ヤコブは、ヨセフをゴシェンに連れて来るために、ユダを一足先にヨセフのところへ遣わした。そして一行はゴシェンの地に到着した。 29ヨセフは車を用意させると、父イスラエルに会いにゴシェンへやって来た。ヨセフは父を見るやいなや、父の首に抱きつき、その首にすがったまま、しばらく泣き続けた。 30イスラエルはヨセフに言った。「わたしはもう死んでもよい。お前がまだ生きていて、お前の顔を見ることができたのだから。」

🌸 答唱詩編 詩編37 典166

アレルヤ唱 典272 24

🌸 福音朗読 (マタイ10.16-23)

マタイによる福音
 16〔その時、イエスは弟子たちに言われた。〕「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。 17人々を警戒しなさい。あなたがたは地方法院に引き渡され、会堂で鞭打たれるからである。 18また、わたしのために総督や王の前に引き出されて、彼らや異邦人に証しをすることになる。 19引き渡されたときは、何をどう言おうかと心配してはならない。そのときには、言うべきことは教えられる。 20実は、話すのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる、父の霊である。 21兄弟は兄弟を、父は子を死に追いやり、子は親に反抗して殺すだろう。 22また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。 23一つの町で迫害されたときは、他の町へ逃げて行きなさい。はっきり言っておく。あなたがたがイスラエルの町を回り終わらないうちに、人の子は来る。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 派遣される使徒たちへの戒めの言葉が続く。前段と違って、一段と緊迫感の溢れた言葉である。マタイには、同種の話をまとめる傾向があるが、マルコやルカは、イエスの受難を目前にした時期の言葉として記している。実際にはそちらが現実に近いかもしれない。
 わたしがあなたがたを遣わすのは、「狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。」納得のゆく言葉だが、事態は、もっと深刻だった。イエスは、今後起ることとして語るが、実際は、マタイ福音書が書かれた時期には、初代教会がすでに経験したことを背景にしている。事実、イエスに従っていった初期のキリスト者は、ゆりかごのような、自分たちの出身母体であるユダヤ教の会堂で糾弾され、地方法院に引き渡され、さらには、ローマ総督や、ユダヤの王たちの前で証しをしなければならなかった。「引き渡される」という動詞は、イエス自身の受難に際して使われた言葉である。
 そこで語るべきことは、もはや人間の知恵ではなく、父の霊=聖霊によって教えられると言われる。家族からも疎まれ、さらには、キリストの名のために憎まれ、町から町へと逃げなければならなくなる。それは、イスラエルの地においてだけでなく、ローマでも、ヨーロッパでも、日本でも、宣教師たちが、そして、信徒たちが殉教者として経験したことである。
 そんな状況に置かれたときに、自分が何を信じ、何を最大の価値としているか、イエスの弟子であるものは問われるのだ。(S.T.)

FacebookTwitterEmailLinePrintFriendly

御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

コメントする