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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第十四水曜日(7/12)

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『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい

マタイ10:7
集会祈願

🌸 第一朗読 (創世記41.55-57、42.5-7a、17-24a)

  55〔そのころ、〕エジプト全国にも飢饉が広がり、民がファラオに食物を叫び求めた。ファラオはすべてのエジプト人に、「ヨセフのもとに行って、ヨセフの言うとおりにせよ」と命じた。 56飢饉は世界各地に及んだ。ヨセフはすべての穀倉を開いてエジプト人に穀物を売ったが、エジプトの国の飢饉は激しくなっていった。 57また、世界各地の人々も、穀物を買いにエジプトのヨセフのもとにやって来るようになった。世界各地の飢饉も激しくなったからである。
 5イスラエルの息子たちは、他の人々に混じって穀物を買いに出かけた。カナン地方にも飢饉が襲っていたからである。6ところで、ヨセフはエジプトの司政者として、国民に穀物を販売する監督をしていた。ヨセフの兄たちは来て、地面にひれ伏し、ヨセフを拝した。 7ヨセフは一目で兄たちだと気づいたが、そしらぬ振りをして厳しい口調で、「お前たちは、どこからやって来たのか」と問いかけた。
 17ヨセフは、こうして彼らを三日間、牢獄に監禁しておいた。
 18三日目になって、ヨセフは彼らに言った。「こうすれば、お前たちの命を助けてやろう。わたしは神を畏れる者だ。 19お前たちが本当に正直な人間だというのなら、兄弟のうち一人だけを牢獄に監禁するから、ほかの者は皆、飢えているお前たちの家族のために穀物を持って帰り、 20末の弟をここへ連れて来い。そうして、お前たちの言い分が確かめられたら、殺されはしない。」
 彼らは同意して、 21互いに言った。
 「ああ、我々は弟のことで罰を受けているのだ。弟が我々に助けを求めたとき、あれほどの苦しみを見ながら、耳を貸そうともしなかった。それで、この苦しみが我々にふりかかった。」22すると、ルベンが答えた。
 「あのときわたしは、『あの子に悪いことをするな』と言ったではないか。お前たちは耳を貸そうともしなかった。だから、あの子の血の報いを受けるのだ。」
 23彼らはヨセフが聞いているのを知らなかった。ヨセフと兄弟たちの間に、通訳がいたからである。 24ヨセフは彼らから遠ざかって泣いた。

🌸 答唱詩編 詩編33 典46 ②④

アレルヤ唱 典268 ③

🌸 福音朗読 (マタイ10.1-7)

マタイによる福音
 1〔そのとき、〕イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能をお授けになった。汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやすためであった。 2十二使徒の名は次のとおりである。まずペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、 3フィリポとバルトロマイ、トマスと徴税人のマタイ、アルファイの子ヤコブとタダイ、 4熱心党のシモン、それにイエスを裏切ったイスカリオテのユダである。
 5イエスはこの十二人を派遣するにあたり、次のように命じられた。「異邦人の道に行ってはならない。また、サマリア人の町に入ってはならない。 6むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい。 7行って、『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい。 

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 今日の福音は主イエスが十二人の使徒を選び、そして彼らを派遣するという出来事について述べています。

 まず、十二人の使徒たちはそれぞれの異なる背景や人格などを持っています。ペトロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネは漁師でした。マタイは徴税人で、シモンは熱心党のメンバー、また色んな他の人と紹介されています。最後にユダ・イスカリオテについては「イエスを裏切った者」として紹介されています。

 彼らの共通点よりも違いのほうが強調されています。徴税人は、ローマの手先となって働いた職業です。熱心党の人は国粋主義者で、支配国ローマを憎み、その支配からの解放を願っていたグループです。熱心党の人にとって徴税人は裏切り者でした。漁師たちは政治的な事柄と全く関わりのない人たちでしょう。そういう人たちが主イエスの名のもとに集められ、使徒として任命されました。身分や過去はどうあれ、主イエスにあって私たちは新しく生まれ変わった者となり、一つの共同体となり、兄弟姉妹となっていることを覚えたいと思います。

 使徒を呼びかけた次に、主イエスは、異邦人やサマリア人のところではなく、イスラエル人の失われた羊のところに行きなさいと言われます。これは、異邦人やサマリア人を気に留めていない、ということではありません。

 でも、なぜ主イエスがそのようなことを言われたかと言いますと、皆さんがご存知の通り、このマタイ福音はユダヤ人に向けて書かれた福音だから、まずこの選ばれた民に、近い人に先に「天の国が近づいた」という良いお知らせを宣べ伝える必要があるということになったのです。

 それで、使徒たちにイスラエル人に御国を伝えることを命じられたように、私たちが私たちと接点を持つことのできる人々、例えば家族の人々、一緒に働いている仲間を大事にして、まず、彼らに良いお知らせを宣べ伝えようと主イエスはまねておられます。一人ひとりはそれぞれの異なる特徴を持っていますが、主イエスの名に集められて、その相違を乗り越えること、また同時に、お互いに赦し合い、愛し合い、よい共同体やよい社会を築いていくことができますように、祈りたいと思います。

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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