集会祈願
🌸 第一朗読 (出エジプト3.1-6、9-12)
1〔そのころ、〕モーセは、しゅうとでありミディアンの祭司であるエトロの羊の群れを飼っていたが、あるとき、その群れを荒れ野の奥へ追って行き、神の山ホレブに来た。 2そのとき、柴の間に燃え上がっている炎の中に主の御使いが現れた。彼が見ると、見よ、柴は火に燃えているのに、柴は燃え尽きない。 3モーセは言った。「道をそれて、この不思議な光景を見届けよう。どうしてあの柴は燃え尽きないのだろう。」
4主は、モーセが道をそれて見に来るのを御覧になった。神は柴の間から声をかけられ、「モーセよ、モーセよ」と言われた。彼が、「はい」と答えると、 5神が言われた。「ここに近づいてはならない。足から履物を脱ぎなさい。あなたの立っている場所は聖なる土地だから。」 6神は続けて言われた。「わたしはあなたの父の神である。アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。」モーセは、神を見ることを恐れて顔を覆った。
9見よ、イスラエルの人々の叫び声が、今、わたしのもとに届いた。また、エジプト人が彼らを圧迫する有様を見た。 10今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。」
11モーセは神に言った。「わたしは何者でしょう。どうして、ファラオのもとに行き、しかもイスラエルの人々をエジプトから導き出さねばならないのですか。」
12神は言われた。「わたしは必ずあなたと共にいる。このことこそ、わたしがあなたを遣わすしるしである。あなたが民をエジプトから導き出したとき、あなたたちはこの山で神に仕える。」
🌸 答唱詩編 詩編103 典93 ①②
アレルヤ唱 典269 17A
🌸 福音朗読 (マタイ11.25-27)
マタイによる福音
25そのとき、イエスはこう言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。 26そうです、父よ、これは御心に適うことでした。 27すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに子を知る者はなく、子と、子が示そうと思う者のほかには、父を知る者はいません。
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
今日の箇所は数少ないイエスの祈り、しかも、賛美の祈りの言葉を記す。「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます」と。旧約聖書、特に、詩編の中には、たくさんの賛美の詩があり、聖書の民は世紀にわたってそれを歌い継いできた。
ほめたたえる、賛美、賞賛と言えば、現代人は、すぐにスポーツ選手やアイドルのことを思い浮かべるが、聖書の民は、何よりも天地の創造主である神を賛美した。
イエスが賛美するのは、何か英雄的な行為ではなく、主が「これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになった」こと。律法学者のように、知識が豊かで、すぐれた理解力のある人々、「専門家」でなく、むしろ、平凡な、際立つことのない、しかし、素朴で開かれた心をもった「小さい人」に、神の国の神秘が表わされたこと。それは、まさに、人間的な知恵や論理でなく、神が注ぐ光によって、はじめて明らかにされる神秘。
様々な不思議を行い、病気を癒されたその土地の人々がイエスを受け入れず、限られた数の弟子たちだけがイエスを受け入れ、イエスに従ったことを指しているのだろうか。
そして、イエスと父との深い交わりについての言葉が続く。「父のほかに子を知る者はなく、子と、子が示そうと思う者のほかには、父を知る者はいません。」幼子のような心をもって、イエスの言葉に従う者が、子だけがもつ父との特別な交わりに導かれるという、類まれな恵みに感謝して生きることができるよう祈ろう。(S.T.)
今、分かち合いを読んで心が一つにまとまった。
今朝から落ち着かず、久しぶりに別の欄にたくさん書き込んだ。
自分の理不尽な具体的情況を神に訴えるかのように。
全人的存在である司祭修道者と神学の必要性を痛感する。