集会祈願
🌸 第一朗読 (ハガイ1.15b~2.9)
ダレイオス王の第二年、七月二十一日に、主の言葉が、預言者ハガイを通して臨んだ。 2「ユダの総督シャルティエルの子ゼルバベルと大祭司ヨツァダクの子ヨシュア、および民の残りの者に告げなさい。
3お前たち、残った者のうち
誰が、昔の栄光のときのこの神殿を見たか。
今、お前たちが見ている様は何か。
目に映るのは無に等しいものではないか。
4今こそ、ゼルバベルよ、勇気を出せと
主は言われる。
大祭司ヨツァダクの子ヨシュアよ、勇気を出せ。
国の民は皆、勇気を出せ、と主は言われる。
働け、わたしはお前たちと共にいると
万軍の主は言われる。
5ここに、お前たちがエジプトを出たとき
わたしがお前たちと結んだ契約がある。
わたしの霊はお前たちの中にとどまっている。
恐れてはならない。
6まことに、万軍の主はこう言われる。
わたしは、間もなくもう一度
天と地を、海と陸地を揺り動かす。
7諸国の民をことごとく揺り動かし
諸国のすべての民の財宝をもたらし
この神殿を栄光で満たす、と万軍の主は言われる。
8銀はわたしのもの、金もわたしのものと
万軍の主は言われる。
9この新しい神殿の栄光は昔の神殿にまさると
万軍の主は言われる。
この場所にわたしは平和を与える」と
万軍の主は言われる。
🌸 答唱詩編 詩編31 典66 ①②
アレルヤ唱 典270 59
🌸 福音朗読 (ルカ9.18-22)
ルカによる福音
18イエスがひとりで祈っておられたとき、弟子たちは共にいた。そこでイエスは、「群衆は、わたしのことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。 19弟子たちは答えた。「『洗礼者ヨハネだ』と言っています。ほかに、『エリヤだ』と言う人も、『だれか昔の預言者が生き返ったのだ』と言う人もいます。」 20イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」ペトロが答えた。「神からのメシアです。」
21イエスは弟子たちを戒め、このことをだれにも話さないように命じて、 22次のように言われた。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日目に復活することになっている。」
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
今日の福音は、特に「ペトロの信仰告白」について述べています。人々は主イエスを「洗礼者ヨハネ」、「エリヤ」、「エレミヤ」、「預言者の一人」と見ていますが、ペトロは弟子を代表して、主イエスを「 神からのメシアです 」と告白します。ここでは、様々な答えがありますが、正解かどうかということを別にして、大切なのは心から見ていることをそのままに主イエスに見せたらよいと思います。主イエスはそのことを受け入れて、私たちを導いてくださいます。私たちも、彼らのように、主イエスへの理解が不十分であるかもしれません。しかし、口で告白するよりも、その主イエスに希望と信頼を置き、主イエスとともに歩み続けることこそが大切だと思っております。
ところが、主イエスを「 神からのメシア」と告白する信仰は、「人間ではなく、神が現わした」ものです。神からの呼びかけに対する人間の応答が信仰告白であり、マタイ福音によりますと、そのように応答するペトロは「幸いだ」と祝福されます。ペトロのように、神は、呼びかけに誠実に答えようとする者に祝福、同時に使命と権能を与えてくださいます。これは鍵だと思います。この鍵は天の国(神の国)を人々に開く鍵です。
主イエスのメッセージの中心はこの神の国の到来でした。神の国とは、神の愛がすべてにおいてすべてとなった状態、人が神との親しいつながりを取り戻すこと、それゆえ人が神のいのちにあずかる者となることです。私たちが与えられたことはそのような国を人々に開かなければならないということになります。私たちの教会が本当に神の国の門を開き、人々をそこに招いているかどうかが問われています。この使命、この呼びかけを果たすことができますように、一緒にお祈りしたいと思います。