集会祈願
🌸 第一朗読 (黙示録10:8-11)
ヨハネの黙示
8天から聞こえたあの声が、再びわたしに語りかけて、こう言った。「さあ行って、海と地の上に立っている天使の手にある、開かれた巻物を受け取れ。」 9そこで、天使のところへ行き、「その小さな巻物をください」と言った。すると、天使はわたしに言った。「受け取って、食べてしまえ。それは、あなたの腹には苦いが、口には蜜のように甘い。」 10わたしは、その小さな巻物を天使の手から受け取って、食べてしまった。それは、口には蜜のように甘かったが、食べると、わたしの腹は苦くなった。 11すると、わたしにこう語りかける声が聞こえた。「あなたは、多くの民族、国民、言葉の違う民、また、王たちについて、再び預言しなければならない。」
🌸 答唱詩編 詩編119 典125 ①②
アレルヤ唱 典272 ㉖
🌸 福音朗読 (ルカ19:45-48)
ルカによる福音
45〔そのとき、〕イエスは神殿の境内に入り、そこで商売をしていた人々を追い出し始めて、 46彼らに言われた。「こう書いてある。
『わたしの家は、祈りの家でなければならない。』
ところが、あなたたちはそれを強盗の巣にした。」
47毎日、イエスは境内で教えておられた。祭司長、律法学者、民の指導者たちは、イエスを殺そうと謀ったが、 48どうすることもできなかった。民衆が皆、夢中になってイエスの話に聞き入っていたからである。
奉納祈願
拝領祈願
🌸 分かち合い
いよいよイエスが神殿に入る場面。かつて、少年イエスが留まった「父の家」、ヤコブが「神の家」と呼び、いま、イエスが預言者の言葉を借りて「わたしの家」、「祈りの家」と呼ばれる神殿。
列王記が記すように、かつて、ダビデ王に建設の望みを抱かせ、息子ソロモンが莫大な資産を投じて建設した神殿。そこは神が「自らの名を置き」、そこに向かって祈る人々の願いを聞き届けると約束された神殿。
しかし、預言者エレミヤが、イスラエルの民の不忠実ゆえに神殿の滅びを警告、預言したように、ソロモンの築いた神殿は、強国バビロニアの手によって一度滅ぼされた。そして、今、イエスの時代に、ヘロデ大王によって再建修復された神殿が、ローマによって滅ぼされそうになっているとき、イエスは、預言者の言葉を思い起こさせて言われる、「わたしの家は、祈りの家でなければならない。ところが、あなたたちはそれを強盗の巣にした、」と。
古いエルサレム神殿に代わる、新しい神殿として、復活されたイエスの霊が宿る教会に、わたしたちは集められている。しかし、イエスは、同じ警告を教会にも向けられているのではないか。はたして、「あなたがたの家は祈りの家だろうか」と。(S.T.)
神殿清めは相当慎重にやらないと危険だ。
迫害を受けることは勿論だが、その後、迫害の苦しさゆえに自分が、この世的福音に乗り換えてしまう危険も大きい。
キリスト・羊の門は狭き門だ。
ちなみに商売は決して悪い言葉ではない。
以前、この分かち合いで師が書かれた通り、何らかの商売がなくては我々は生活できぬし、マルクスが言うように、命がけの飛躍もなく、つまらん。この世には、この世固有の楽しみがある。
今を生きる、小さなテレーズ。
♬命短し恋せよ乙女♬
「祈りの家でなくてはならない」
とイエスは言われて、そこで、祈った、のではなく、商売をしていた人々を追い出し始めた。
祈りの家に引きこもるだけでなく出かけていく勇気も祈り求めたい。