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教皇の意向:子を失った親 (11月)

年間第三十三月曜日(11/20)

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あなたの信仰があなたを救った

ルカ18:42
集会祈願

🌸 第一朗読 (一マカバイ1.10-15、41-43、54-57、62-64)

 10〔そのころ、〕悪の元凶、アンティオコス・エピファネスが現れた。彼はアンティオコス王の王子でローマに人質として送られていたが、ギリシア人の王朝の第百三十七年に王として即位した。 11この間、イスラエルには律法に背く者どもが現れ、「周囲の異邦人と手を結ぼう。彼らと関係を断ってから万事につけ悪いことばかりだから」と、多くの者に説いて回っていた。 12人々の目にはこれは得策だと映ったので、 13民の中のある者たちは進んで王のもとに出かけて行き、異邦人の慣習を採用する許可を受けた。 14こうして彼らは異邦人の流儀に従ってエルサレムに錬成場を建て、 15割礼の跡を消し、聖なる契約を離れ、異邦人と軛を共にし、悪にその身を引き渡した。
 41王は領内の全域に、すべての人々が一つの民族となるために、 42おのおの自分の慣習を捨てるよう、勅令を発した。そこで異邦人たちは皆、王の命令に従った。 43また、イスラエルの多くの者たちが、進んで王の宗教を受け入れ、偶像にいけにえを献げ、安息日を汚した。
 54第百四十五年、キスレウの月の十五日には、王は祭壇の上に「憎むべき破壊者」を建てた。人々は周囲のユダの町々に異教の祭壇を築き、 55家々の戸口や大路で香をたき、 56律法の巻物を見つけてはこれを引き裂いて火にくべた。 57契約の書を隠していることが発覚した者、律法に適った生活をしている者は、王の裁きにより処刑された。
  62だがイスラエル人の多くはそれにも屈せず、断固として不浄のものを口にしなかった。 63彼らは、食物によって身を汚して聖なる契約に背くよりは、死を選んで死んでいった。 64こうしてイスラエルは神の大いなる激しい怒りの下に置かれたのである。

🌸 答唱詩編 詩編119 典125 ①④

アレルヤ唱 典268 ⑦

🌸 福音朗読 (ルカ18.35-43)

ルカによる福音

 35イエスがエリコに近づかれたとき、ある盲人が道端に座って物乞いをしていた。 36群衆が通って行くのを耳にして、「これは、いったい何事ですか」と尋ねた。 37「ナザレのイエスのお通りだ」と知らせると、 38彼は、「ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください」と叫んだ。 39先に行く人々が叱りつけて黙らせようとしたが、ますます、「ダビデの子よ、わたしを憐れんでください」と叫び続けた。 40イエスは立ち止まって、盲人をそばに連れて来るように命じられた。彼が近づくと、イエスはお尋ねになった。 41「何をしてほしいのか。」盲人は、「主よ、目が見えるようになりたいのです」と言った。 42そこで、イエスは言われた。「見えるようになれ。あなたの信仰があなたを救った。」 43盲人はたちまち見えるようになり、神をほめたたえながら、イエスに従った。これを見た民衆は、こぞって神を賛美した。

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 イエスがエリコに近づいたとき、道端に座って物乞いをしていた盲人が、群衆が通ってゆくのに気づいて一体何事か、と尋ねる。「ナザレのイエスのお通りだ」という声を聞くと、「ダビデの子イエスよ、わたしをあわれんでください」と叫ぶ。黙らせようとする人々の制止にひるまず、再度叫ぶ。イエスは盲人に近づいて、「何をしてほしいか」と言われると、彼は素直に、「目が見えるようになりたいのです」と答える。
 イエスは、盲人の信仰を認め、目を開いておやりになったが、これは、単なるもう一つの奇跡ではなく、イエスのなさった奇跡、さらには、イエスのわざ全体の意味を解き明かすしるしととらえてよいのではないか。イエスは、病気を癒し、苦しむ人を慰められたが、それは、神ご自身の人間、特に悩める人、貧しい人、打ち砕かれた人に対する神の愛を表すためだった。
 わたしたち健康なものは、自分が見えること、聞こえること、歩けることを当然のことのように考え、障害をもった人々を「気の毒な人」ととらえがちである。そして、自分たちが、もっと大事なもの、神の世界を見る目をもっていないこと、神の世界をみることができないことに気づいていない。そして、それは、自分の努力ではなく、神ご自身が開けてくださらなければ見ることのできない世界だということを忘れている。
 有名な「星の王子様」という作品の中に、「大切なものは目に見えないのだよ。心で見なくちゃいけない」という言葉がある。本当に大切なものを見る目、神の世界を見る目を主が与えてくださるよう、目を開いてくださるよう謙遜に祈ろう。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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