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教皇の意向:希望の巡礼者 (12月)

年間第一土曜日(1/15)

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わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである

マルコ2:27
集会祈願

🌸 第一朗読 (サムエル上9.1-4、17-19、10.1)

1ベニヤミン族に一人の男がいた。名をキシュといい、家系をさかのぼると、アビエル、ツェロル、ベコラト、ベニヤミン人のアフィアに至り、勇敢な男であった。 2彼には名をサウルという息子があった。美しい若者で、彼の美しさに及ぶ者はイスラエルにはだれもいなかった。民のだれよりも肩から上の分だけ背が高かった。
3あるとき、サウルの父キシュのろばが数頭、姿を消した。キシュはその子サウルに言いつけた。「若い者を一人連れて、ろばを捜しに行ってくれ。」
4彼はエフライムの山地を越え、シャリシャの地を過ぎて行ったが、ろばを見つけ出せず、シャアリムの地を越えてもそこにはおらず、ベニヤミンの地を越えても見つけ出せなかった。
17サムエルがサウルに会うと、主は彼に告げられた。「わたしがあなたに言ったのはこの男のことだ。この男がわたしの民を支配する。」
18城門の中でサウルはサムエルに近づいて、彼に言った。「お尋ねしますが、先見者の家はどこでしょうか。」 19サムエルはサウルに答えた。「わたしが先見者です。先に聖なる高台へ上って行きなさい。今日はわたしと一緒に食事をしてください。明朝、あなたを送り出すとき、あなたの心にかかっていることをすべて説明します。
1サムエルは油の壺を取り、サウルの頭に油を注ぎ、彼に口づけして、言った。「主があなたに油を注ぎ、御自分の嗣業の民の指導者とされたのです。

🌸 答唱詩編 詩編72 典60 ①⑥

アレルヤ唱 268 ⑤

🌸 福音朗読 (マルコ2.13-17)

マルコによる福音
 13〔その時、〕イエスは、再び湖のほとりに出て行かれた。群衆が皆そばに集まって来たので、イエスは教えられた。 14そして通りがかりに、アルファイの子レビが収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。 15イエスがレビの家で食事の席に着いておられたときのことである。多くの徴税人や罪人もイエスや弟子たちと同席していた。実に大勢の人がいて、イエスに従っていたのである。 16ファリサイ派の律法学者は、イエスが罪人や徴税人と一緒に食事をされるのを見て、弟子たちに、「どうして彼は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。 17イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」

奉納祈願

拝領祈願

祈る花:Inoruhana
祈る花:Inoruhana

🌸 分かち合い

 福音に、「徴税人や罪人」といわれるように、当時、徴税という仕事に携わるだけで、罪人と見なされていた。徴税は、ローマ帝国の支配下に置かれたパレスチナでは、欠くことが出来ないものだったが、ユダヤ人からすれば、神を知らない異邦人に仕えること自体、律法に反することと思われたのだろう。
 イエスに従ったレビが、実際、どれだけ罪意識をもっていたかわからない。しかし、「罪」ということ、これは、人間だれもが無縁でいられるわけではない。自分の非を一切認めず、やましいことは何もしていない、と断言する人がいるかもしれない。あるいは、自分は弱く、あやまちばかり犯している、つねに自分の罪を意識し、絶望的になる人もいるだろう。また、罪人であることを認め、半ばあきらめ、開き直る人もいるかもしれない。いずれにしても、人は罪のことなど考えたくない、と思いながら、それから、完全に自由であることはできない。
 神の子、イエスは、そのような、人を深いところで縛っているものから人間を自由にしようとなさり、人にかかわって来られる。「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪びとを招くためである。」昨日読まれた中風の男にせよ、今日の徴税人にせよ、そうしたイエスのうちにあらわになった神の愛によって、自分でも意識しない罪から解放されたのである。
 「しあわせな人 罪がゆるされ、そのとがが覆われた人」、と詩編(32編)が歌うように、人間の幸せというものは、何の罪も犯したことがない、ということではなく、忘れたい、無視したいと思う罪とがから解放される、赦されるという体験からくるのではないか。(S.T.)

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御言葉の典礼を読み続く🌸

聖書の本文は日本聖書協会発行の「新共同訳聖書」を使用しております。
どうぞよろしくお願い致します。

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